昨日、紅白歌合戦の曲目が発表された.出場歌手も半分以上が知らない人で、曲となると知っている曲がほとんどない.ざっと見て目を留めたのは三曲.
AIの「アルデバラン」は当然.石川さゆりは「津軽海峡冬景色」.本当に「天城越え」とこの歌を毎年交互に歌っている.薬師丸ひろ子は「Woman“Wの悲劇”より」だ.薬師丸ひろ子のような、ヒット曲に恵まれ、人気もあった歌手が、まだ出場2回目で、初出場が2014年というのが不思議.1982年に初出場して「セーラー服と機関銃」を歌い、以来15回くらい出場していてもおかしくない経歴だが.2014年以来2度目で前回と同じ曲というのも解せない.
紅白歌合戦はいろいろ言われているが、僕は毎年見ている.ふだんはあまりテレビを見ず、何が流行っているのかをろくに知らないから、その年に話題になったことを(音楽以外の話題も含めて)取り上げてくれるのはありがたい.それに趣向を凝らした演出で楽しめる.昔たくさんあったチープな歌番組とは質が違う.
とはいえ、番組自体が長過ぎる.出場歌手も多く、出場歌手が歌う以外の枠が多過ぎ、また、長過ぎる.時に、出場歌手でない人がその枠で歌ったりする.いろいろなことを詰め込み過ぎて焦点がぼやけ、間延びし、それが結果的に評判を下げる悪循環に陥っているのでは.
見る方も、ここまで長いと集中してみるのは難しい.食事もしなければならず、後片付けもしなければいけない.風呂にも入りたい.結局、プログラムを眺めながら、ここだけは見たい、という時にテレビに目を向け、それ以外の時に用を済ませることになる.だから「紅白歌合戦を見た」といっても他の人とは見ているところが違うから、話題が共通しない.録画しておいても、長過ぎるため、「風呂に入っている間に福山が終わっちゃったなー」といってそこだけあとで見る、ということはあっても、全部を通して見直すことは不可能.お正月だってそこまで暇ではない.
21時開始でいいのではないか.そうしたら、それまでに食事と風呂と後片付けをすべて終わらせ、2時間45分、番組に集中できるのに.
松田聖子の曲については後日の発表となるそうだ.今はそれどころではないのだろう.