Adminではないけれど [隠居生活編]

主に無職の身辺雑記、たまに若い頃の自慢話。

恩師の逝去

H先生は、小学校の時の先生で、とてもお世話になった.学校の授業とは別に、歌を指導してもらった.これは中学三年生の時まで足掛け7年に及ぶ.

中学卒業を機に指導を終わりにしてもらった.その後しばらくは年賀状のやりとりをしていたはず.20代の前半のある日、息子さんの結婚式で歌を歌ってほしいと頼まれた.畏れ多いことだが、自分の教え子を紹介したいというお気持ちもあったのだろう.事前に先生と(久しぶりに)何度か会って練習をし、本番に臨んだ.

それが先生と会った最後だった.

その後はお目にかかる機会もなく、年賀状のやりとりもなくなり、40年近くが経過した.ここへきて、今どうなさっているのか急に気にかかり、26日に近況報告の手紙を書いて投函した.そうしたら本日、息子さんからお電話をいただいた.

なんと、12月24日に95歳で亡くなられたとのこと.今日はお葬式で、終わって自宅に戻ってきたら僕からの手紙が届いていたそうだ.

突然のことで、何を言っていいのかわからない.とにかく、ご連絡いただいたことに感謝の意を伝えた.

あと半年、いや一年早ければ、手紙を読んでもらえたかも知れない.なんで今まで連絡しなかったのか.しかし、このようなご連絡がいただけたのも、手紙を書いたればこそ、とも思う.

自分だけで受け止めるには重い話だ.誰かと話したいが、先生のことを知っている人で、連絡先がわかる人が誰もいない.一人で手を合わせることにする.