Adminではないけれど [隠居生活編]

主に無職の身辺雑記、たまに若い頃の自慢話。

素人の意見

仕事や家庭で自分が抱えている問題を部外者に話すと、「~すればいいじゃない」「~しないとダメだよ」とすぐにご意見を言ってくださる方がいる.問題解決に困っていて、アドバイスを求めたわけでもないのに.

出てくるのは十中八、九「それができるくらいなら初めからやっているよ」「それをやってもうまくいかないから困っているの」と言いたくなるような、役に立たない意見.十中十と言ってもいい.

こういう話を聞くと、いつも不思議に感じる.こちらは当事者として、その問題について何日も、何ヵ月も考え、調べ、手を打っていて、それでもうまくいっていないのだ.そのような一筋縄でいかない問題の解決法を、今初めて話を聞いた貴方が、本当に思いつけると思っているのだろうか、と。そこまで自分は頭がいいつもりなのか、それとも私を莫迦だと思っているのか.

もちろん、自分の価値観だけで袋小路に入ってしまい、外部の視点からのアドバイスで救われることも少なくない.特に仕事は、会社によって流儀、スタイル、あるいは文化があって、その中ではどうにもうまく行かない問題も、別の会社のやり方ではスムーズに解決できるということもある.

そのような場合も、相談に足る人物であれば、頭ごなしに「こうすればいい」とは言わず、いろいろと質問を重ねて状況把握に努めた上で、「気づいたことがあるのだけど」とか「俺だったらこうする、という話でよければ」といった、配慮ある言い方をするだろう.

16日、17日に、テレビ局のあり方について私見を述べた.このようなことはテレビ局の人は考えつかないだろう、と思っているわけではない.むしろ、この二年、類似の意見は何度も出ていて、検討もされていたのだろうと思う.自分のブログだから断定的に書いたが、テレビ局の人を前にしたらこのような言い方はしない.ただ、こうした案が最終的に破棄された理由は知りたいところだ.

穿った見方かも知れないが、テレビ局の人や著名な芸能人は、世の中のさまざまな場面で優遇され、便宜を図ってもらえる機会が少なからずあるのではないか.そして本人は無意識のうちにそれが習い性になっていることはないだろうか.残念ながら、ウイルスは相手が誰でも一切忖度してくれないのだ.

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Dx21によるPixabayからの画像