5月21日の関係閣僚会議で郵便料金の値上げが承認された.これにより、今年10月から、封書は84円から110円へ、葉書は63円から85円に値上げが行なわれる見通し.
郵便料金の値上げは昨年から言われていて、決まったものだと思っていた.一ヵ月ほど前に郵便局に行った時に切手を買おうか迷い、窓口で「値上げはいつからでしたっけ?」と訊いたところ、「まだ決まっていないので…….値上げそのものも決定したことではないので……」と言われ、驚いたことがある.
昨年12月18日、総務省は郵便料金の値上げ案を情報通信行政・郵政行政審議会に諮問した.この時点ではまだ案に過ぎなかった.今回はこれが承認されたということ.「決定」したと言っていいのかというと、正式には改正政令が施行されてから、ということになるのかも知れないが、ここまできたら棄却されることはもちろん、内容が変わることもないだろう.
年賀状以外で葉書を出すことはまずないが、封書は頻繁に出している.値上げを歓迎とは言わないが、諸物価高騰の折、致し方ないとは思う.問題は、差額の26円切手が発行されるかどうか.発行してくれなければ困る.いくらなんでもそのくらいの対応は考えているだろうと思いたいが、どうなるかはわからない.もし発行されなければ、少額の切手を大量に貼る必要が生じる.見た目も問題だが手間が大変だ.それは勘弁してほしい.
交換手数料を無料にする手もある.現在は切手を交換すると一枚につき5円の手数料がかかる.84円切手を110円切手に交換するためには、差額の26円ではなく31円かかってしまう.これを期間限定で手数料無料、差額分の負担だけで交換するサービスを実施してくれたらありがたい.値上げ対応でこの程度のことはしてもいいと思うが、これについては望み薄か.
今回の価格改定でいい点もある.現在は、25gまでが84円、それを超えると50gまで94円である.25gは引っかかりやすい.自分が手紙を出す時は、宛名も差出人もシールを貼るため、その分重くなる.中は便箋四枚までなら25gと思っているが、紙の質によっては微妙に引っかかってしまうこともある.が、今後は50gまでは110円で統一されるという.もう重さを気にしなくて済む.
Antonios NtoumasによるPixabayからの画像