十分な置き場所があれば、本は処分したくない.しかし大富豪ではない.一般住居ではおのずから限られる.新しく紙の本を買うためには、いや、押し入れに無造作に突っ込んである本を外に出すためにも、書棚の本を処分する必要がある.
捨てようと決断するまでは時間がかかるが、ひとたび処分をすると、ブーストがかかる.この本を処分したのなら、こちらはもっといらない、と思えて来る.そういう気が起きた時は、しぼむ前に行動に移すことにしている.
今回は、比較的きれいな本の中から二度と読まないであろうものを選んだ.「ストップ!! ひばりくん!」は完全版が出たというので購入したもの.表紙はその時の江口寿史が描いた.作品とは何十年ものギャップがあり、率直なところ合っていない.単行本はやはり当時出たジャンプコミックスが一番よかった.あれを処分したのは惜しまれる.
新古書店へ持っていく.20冊で175円.あまりに安くてガッカリしたのが正直なところ.ただ、自分は読まなくても、誰かが読んでくれる.そう思えることがせめてもの救いだ.