Adminではないけれど [隠居生活編]

主に無職の身辺雑記、たまに若い頃の自慢話。

衆議院議員選挙を終えて

昨日は衆議院議員の選挙が行なわれた.

10月1日、石破茂内閣総理大臣に指名された.たちまち衆議院を解散し総選挙の運びとなった.あまりにも早過ぎると強い批判が渦巻いていたが、三年前、岸田文雄は10月4日に総理になり、衆院選は10月31日に行なわれた.今回とペースは変わらない.

選挙権を手にしてからこれまで一応棄権することなく毎回投票をしているが、選挙結果は自分の期待とはかけはなれることが多く、いつも虚しさを感じていた.ところが今回は、見事なほど自分の期待通りとなった.

党派別当選者数

政党 当選者 公示前 増減
自民 191 256
立民 148 98
維新 38 43
国民 28 7
公明 24 32
共産 8 10
れいわ 9 3
参政 3 1
社民 1 1 -
諸派 3 0
無所属 12 14
合計 465 465 -

まず、自公を合わせても過半数を割ったこと.自民、公明、維新、国民、参政および自民系無所属を合わせても310に達しなかったこと、すなわち改憲勢力が2/3を切ったこと.これで改憲論議は後退するだろう.自民、公明、維新が議席を減らし、立民、国民、れいわが議席を伸ばしたこと.あとは、もろもろの不行跡が知られ、恥ずかしいと個人的に感じていた何人かの議員がほとんど落選したこと.

与党の政治に国民がNOを突き付けた形だが、裏金問題が浮上し、自民党はこれに関係した議員を公認せず、比例の名簿にも載せないと言う措置を取ったものの、一方で非公認であるにも関わらず2000万円の活動費を支給していたことが直前に明らかになった.これが逆風となったことは間違いない.

ことの発端は赤旗の記事だという.マスコミの使命はいろいろあるが、「権力の監視」は重要な役目だろう.近年は何かと「忖度」することが流行っているようだが、今回は赤旗およびそれに追随したメディア各社の力で流れを変えることが出来た.これもまた、今回満足感を得られたことのひとつ.世の中は必ずしも悪くなっているわけではない.よいこともあるのだ.

願わくば、各政党や議員候補者は、当選した人もしなかった人も、今回の結果を自分に都合よく解釈するのではなく、真摯に受け止めてほしい.それで自由民主党が自浄能力を取り戻し、よくなるのならばよし.立憲民主党が本気で政権奪取を狙うならば、それはそれで結構だが、今回は追い風が吹いただけで立民を支持している人が多いわけではないはずだ.まずはきちんと足元を固めてほしい.

なにはともあれ、安部政権時代に積もりに積もった膿を、この際出し切ってもらいたいものだ.

投票率は53.84%、前回よりも下がった.自分が生きているうちに70%台まで戻ることはあるだろうか.

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