Adminではないけれど [隠居生活編]

主に無職の身辺雑記、たまに若い頃の自慢話。

山崎照朝逝去

2025年6月22日、空手家の山崎照朝が胆管がんのためのため逝去.77歳.

漫画「空手バカ一代」の読者ならお馴染み、物語の後半に主役クラスで何度も登場した.極真会館の第一回全日本選手権優勝者.

山崎照朝の試合は動画で何度も見た.62kgの痩身で、素早い動きと切れのある上段蹴りを繰り出すさまは、いかにも「空手家」のイメージそのままの人だ.あの組手スタイルには憧れた.

現役を引退したあとはスポーツ新聞の記者を務めているらしいとしか知らなかったが、自身で「逆真会館」という道場を開いていると知って、ああ、この人も極真空手を離れて行ったのか、と残念に思った記憶はある.ところが今回、極真会館も公式に追悼コメントを出している.不思議に思って調べてみると、逆真会館を名乗った経緯は、いろいろな人に薦められて空手を教えることにしたものの、宣伝せず、月謝も取らず、とても極真の支部を名乗れるようなものではないからそうしただけで、極真から離れたわけではないらしい.本部の稽古にも顔を出し、松井章圭を指導したこともあったという.

一度、間近で見たことがある.ある年の全日本大会で、優勝候補と目された選手が惜しくも敗退した時に、控室へ戻ってきたその選手をつかまえてインタビューを始めたのだ.自分もその時控室にいたが、口の利き方がまさに先輩が後輩に対するもので、記者が選手に対する態度ではなかった.先輩だというなら「お疲れさま、残念だったな、でもいい試合だったぞ」ぐらいのねぎらいの言葉をかけてやればいいのにそれはなく、「お前、大会出場は何度目だ」などと訊いているので、そんなの選手に訊かなくてもちょっと調べればわかるだろうに……と、少々不愉快な思いで見ていた.その選手は大先輩に対する敬意を崩さず、素直に答えていたが……

空手家としては素晴らしい人物だった.スポーツ新聞記者としては、そこまでではなかった.合掌.