Adminではないけれど [隠居生活編]

主に無職の身辺雑記、たまに若い頃の自慢話。

最後の週刊文春

週刊文春は1959年4月創刊.1977年5月12日号から表紙を和田誠が担当した.和田誠、41歳.以後、40年にわたり和田が表紙を手がけ、2017年7月20日号に2000回に達したところで終了.その後8年間、過去の傑作選を表紙に充てて来たが、2025年9月4日号を以て終了.なお2025年9月4日号の表紙は真っ白.和田誠の表紙は、正確にはその前の8月28日号が最後.この号は1回目(1977年5月12日号)の表紙を使ったようだ.粋な計らいだ.

記念だと思って2025年9月4日号を購入.なんと510円もした.今って週刊誌はこんなに高いのか.過去の表紙を見ると、1977年5月が180円、2017年7月が420円.その後8年で90円も上がったのだ.

グラビアでは平野レミ和田唱、和田率の三人が40年を回顧している.和田率の顔が和田誠そっくりで驚いた.一瞬、生前の写真なのかと思った.そうではないとわかったが、次に驚いたのは、親子のはずの和田率と平野レミが、夫婦と言われても違和感のないこと.平野レミは78歳のはずだが、とてもそうは見えない.

週刊文春という雑誌自体にはあまり興味がなく、恐らく実際に買うのは今回が初めてで、だからこれといった思い出もないが、以前から、月刊文藝春秋は硬派な雑誌なのに、週刊誌はどうしてこう品がないのかと思うことはあった.しかし、表紙のおかげで見た目はとても上品に見えるのだ.おまけに、コンビニなどでたくさんの雑誌が並んでいても、文春はすぐにわかる.毎回いろいろな絵を描いているにも関わらず、これが文春だとすぐにわかるのだからすごいことだ.

こんな風に感じているのは自分だけかと思ったら、和田誠の逝去後も和田の絵を使い続けているのは、「近年(2022年)「文春砲」と言われる社会を賑わす際どい記事が増えてきた週刊文春にとって、表紙の絵のおかげでかろうじて品性を保ち、ロゴを見なくても週刊文春だと分かるから」とのこと(Wikipediaより).編集部がそう自覚していたのか.

せっかく買ったのに、残念ながらグラビア以外に読むところがない.林真理子のエッセイには呆れた.大学の仕事を通じて知り合った他大学の理事長の話などを呑気に載せている.大学の理事長としての仕事が全然果たせていないことについてどう考えているのだろうか? 自分の役目は広告塔だと開き直っているのか.

和田誠の表紙よりも長く続けていた東海林さだおの漫画「タンマ君」も今回が最終回だった.87歳なのにまだこれだけ描けるのか.1968年1月1日号から連載が始まったとのことなので、57年続いたことになる.さすがに引退でいいだろうが、あまり話題になっていないのがお気の毒.

週刊文春を買うのも、これが最後になるだろう.

あ、鈴ノ木ユウの「竜馬がゆく」は面白く読んだ.

追記

本日発売の9月11日号を見た.表紙のイメージは一新されたが、和田誠の手によるロゴはそのまま継承された.なお価格は550円だった.