恐ろしいことを夢に見、叫び声をあげて目を覚ます、ということは何度も経験がある．楽しい夢も見ているのかも知れないが、それは記憶に残らない．
ゆうべ見た夢は、楽しかったというわけではないが、荒唐無稽で、思い返すと笑いがこみあげてくる．非常に珍しい夢であった．
福島の温泉街で級友と偶然に再会．なぜ福島の温泉街にいたかというと、ここに到るまでに真木よう子と会って話をしたりとか、さらに荒唐無稽な展開があるのだが、それは省略．で、久しぶりだから飲みに行こうと誘う．そいつは、いやちょっと……と最初は渋っていたが、結局飲みに行くことに．
飲んでいる最中に、そいつに電話がかかってくる．神妙な顔で返事をした彼は、電話を切ると怒り出した．「明日、10時までに京都に行かなければいけなくなった、こんなところで飲んでいる場合じゃない、だからイヤだったんだ、俺はゆうべも寝ていないんだ！」
「そいつは悪かったが、今は怒っている場合じゃない、とにかく、明日、10時に京都だな？」
「ここから京都まで、どう行くのが一番早い？」
「そりゃあ福島から新幹線を乗り継ぐの一択だろう、福島駅までは俺が送ってやるよ」
このあたりで夢は終わる．
目が覚めた時もこのやりとりは覚えていて、布団の中で、10時に京都に着くには、何時に出ればいいかしらと検索してみたところ、午前1時発の高速バスに乗って東京に向かわないと間に合わないようだ．飲んでいた時が何時頃なのかは定かではないが、「明日」と言っていたから、少なくとも日付は変わっていなかったはず．場所も不明だが、自分のイメージする福島の温泉は飯坂か土湯．いずれにしてもタクシーを飛ばせば20～30分くらいで福島駅に着く．間に合うことは間に合うだろう．ただし、我々の年齢で高速バスはつらい．翌日の仕事に支障をきたす可能性はある．
新幹線で福島から東京までは1時間半くらい．東京から京都までは2時間ちょっと．乗り継ぎの時間を含めて、合わせて4時間前後．始発の新幹線で行けば十分間に合うと思った．が、東北新幹線は東海道新幹線ほど早くはなく、福島始発は6時45分*1．これでは京都には11時に着くのがやっとだ．
