最終出社日を過ぎてはや二週間．一週間は仕方ないと思ったが、二週間も引きずるとは思わなかった．しかし、10年近く勤めていたのだ．その上、辞める直前まで激務が続き時間が取れなかったから、辞めてから引継ぎ資料を作るしかない．二週間でよく終わった．不備を言い出したらきりがないが、ずるずる引き延ばすのはお互いにデメリットが大きくなる．まあ、ここまでだろう．
こうやって作った引継ぎ資料を、後任者がどこまでちゃんと読んでくれるか、不安がないといえば嘘になる．が、書面で残したものは、誰が読むかわからない．過去にいた会社で、自分が入社するより前に辞めた人の残した資料に救われたことが何度かあった．「会ったこともないけど、○○さん、あなたはすごい人だったんですね、こんなにしっかりした資料を作っておいてくれたのですから」と思ったもの．これから入社してくる人がこの資料を見るかも知れない．
