Adminではないけれど [隠居生活編]

主に無職の身辺雑記、たまに若い頃の自慢話。

衆議院議員選挙が終わった

岸田文雄が10月4日に内閣総理大臣に就任し、初の衆議院議員選挙が10月31日に行われた.

この一年半、政治の在り方に不安や疑問を感じる人は増えただろう.これ以上自民党に任せておけないと感じる人も増えただろうと思っていた.もちろん、自分もその一人.理由は、長期にわたるコロナ禍での、感染の不安、ひたすら強いられる自粛、仕事がうまくいかない、遊びにも行けない、補償金や支援金も十分でない、オリンピックの強行など、枚挙にいとまがない.

いざ蓋を開けてみると、投票率は55.93%.これは戦後の衆議院議員選挙(28回)では下から三番目の低さ.もっと伸びると思っていたのに.もっとも、最低が前々回で、その次が前回.つまり、直近の三回を見れば、毎回上向いている.そう思えば悪くはない.

政党別に結果を見ると、自民党は259人.選挙前が276人だったから、17人減らしたが、単独で過半数を超えた.これでは自民独裁の構図は崩れない.立憲民主党は110人から96人に大幅に議席を減らした.代わりに維新の会が11人から41人と大幅に増やし、公明党を抜いて第三党に躍進.

今回の選挙では、立憲民主党共産党・国民民主党・れいわ新選組社民党が共闘し、候補者を一本化した(すべての選挙区ではないが).だから、野党票が割れて共倒れになることはなかったはず.現在の政治の在り方をよしとする人は自民に、変えた方がいいと思う人は野党に入れればよいという単純な図式.これはとても評価できる.その結果、国民・れいわは微増、共産は微減、社民は変わらず、立憲が大幅減という結果は、意外としかいいようがない.世論は現状維持を望んだか.

自分は、政権交代が起きればよいと思っているわけではない.与党は自民でよい.しかし、猫の首に鈴をつける必要はある.単独過半数を割れば、何をするにも野党の協力が必要不可欠.そうすれば責任説明をもっと果たすだろうし、お手盛り行政は控えざるを得ないだろう.そういう状況を望む.

ものすごい勢いでワクチン接種を行ない、半年足らずで70%以上の接種率を達成.新コロナはいま、終息しつつある.確かにそのことは現政権の実績として、評価しなければならない.

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