Adminではないけれど [隠居生活編]

主に無職の身辺雑記、たまに若い頃の自慢話。

大谷翔平がMVP

今朝8時半、エンゼルス大谷翔平MLBア・リーグのMVPに選出されたニュースが飛び込んできた.日本人の受賞は2001年のイチローマリナーズ)以来20年ぶり二人目.満票での受賞は2015年のブライス・ハーパー(ナショナルズ)以来6年ぶり19人目.アでは2014年のマイク・トラウトエンゼルス)以来7年ぶり11人目.

MVPを取ったからすごいのではなく、今期の成績がすごかったからMVPを取れたのであり、仮に別の人が選出されたとしても、大谷のすごさは変わらない.

投手としては23試合に先発し、130 1/3イニングを投げ、9勝2敗、防御率3.18、奪三振156.打者としては155試合に出場し、打率.257、100打点、46本塁打(リーグ3位)、8三塁打(リーグ1位)、20敬遠(リーグ1位)、26盗塁(リーグ5位)……と、あらゆる分野で突出した成績を残した.特に本塁打は、前半戦で松井の記録(31本)をあっさり塗り替え、メジャートップに立っていたのだから言葉も出ない.

大谷の一番の貢献は、新コロナ禍で世界中に暗い空気が立ち込める中、年間を通じて明るい話題を提供してくれたこと.新コロナは、感染も怖いが自粛もつらい.そんな時、大谷がホームランを打った、とか、三振をいくつ奪った、敬遠されたが盗塁した、とかのニュースを聞くと、ひととき、厭な現実を忘れられた.

今年はオリンピックがあった.が、専門家も疑問視する中、強行開催され、批判の多い大会となった.僕も、開催は中止すべきだと考えていた.だからあまり見なかったし、日本人が活躍しても素直に喜ぶ気になれなかった.だからこそ、大谷の活躍を喜べたという面はあったろう.

成績だけでなく、さわやかな笑顔、礼儀正しいこと、謙虚であることなど、好青年であることも拍車をかけた.この点は将棋の藤井聡太にも共通する.

野球は試合時間が長い.それが近年の野球離れを招くひとつの理由だと言われる.それはそうなのだが、打ったり走ったりのワンプレーは短い.大谷が打った、走ったというニュースを見て、動画を確認しても1~2分で済む.そしてそれは、ダイナミックでカッコいい.そういう競技であることもさいわいした.

シーズンを通じてわくわくさせてくれたことの総決算がMVPだ.

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Lenora CagleによるPixabayからの画像