2024年2月20日、俳優の山本陽子が急性心不全のため逝去.81歳.2月2日に「徹子の部屋」へ高橋英樹とともに出演したのが最後の仕事となった.
山本陽子の出演する作品は一作しか見たことがない.が、その一作が強烈な印象を残している.タイトルも覚えておらず、山本陽子のほかに秋吉久美子が出演していたことくらいしか記憶になく、調べるのは苦労したが、あれこれ検索して「逢えるかも知れない」という作品だと判明した.1976年4月から9月まで26話、毎週土曜日の22時~22時54分まで、フジテレビ系で放映されたもの.原作はジェームス三木.主演は林隆三、ほかに志垣太郎、藤岡琢也、大竹まこと、さらに森次晃嗣なども出ていたようだ.
林隆三の演じる紺野史郎と山本陽子の演じる若林那々子は、かつては恋人同士だったが、破局.その後、偶然再会するが.その時、史郎は記憶を失っており、那々子がわからなかった.秋吉久美子の演じた役は名前がわからない.彼女は現在の史郎を慕っており、記憶を取り戻してほしいと願っているが、那々子がかつての恋人だと知ると、記憶が戻ったら那々子への気持ちも戻り、自分は棄てられるのではと葛藤する.結局、史郎は徐々に記憶を取り戻し、那々子を愛するようになる.史郎が記憶を取り戻したことと、本当に愛する人と結ばれたことを見届けた秋吉久美子は泣き崩れる……
秋吉久美子も好きだったから、彼女が振られるのは本当に不憫で、自分でいいなら今すぐ慰めたいと思う一方、山本陽子の美人度というか色気はもの凄いものがあり、かわいいんだけど子どもっぽい秋吉久美子とでは比較にならないなあ、男だったら山本陽子を選ぶだろうなあと思わされた.