Adminではないけれど [隠居生活編]

主に無職の身辺雑記、たまに若い頃の自慢話。

「出る単」が届いた

配送が遅れていたため気になっていたが「試験に出る英単語」(森一郎)がようやく届いた.ちょっと嬉しい.

この本は現在は絶版らしいが、古書店などで比較的容易に入手可能なのは、1997年刊の「2色刷デラックス版」だ.*1今回入手したのは1975年刊の改訂版.自分が学生時代に使ったもの.

本書は学生時代に2回買った.最初に買ったものはバラして持ち歩き、内容暗記に努めた.が、それだけだと辞書的に引きたい時に困る.それでもう一冊購入し、机の上に置いた.バラした方は受験が終わった時に処分したが、もう一冊の方はとっておいたはず.が、数年前に読みたい箇所があって探したが見つからない.

見つからなければ、それでもよいかとその時は思ったが、先日、どうしても再読したくなり、Amazonマーケットプレイスにて購入.この時は「2色刷」しか見つからなかったため、それを選んだ.

この本は(というか、森一郎の著わした本はどれも)内容自体よりも、英語の勉強に対する「姿勢」を説いた文章に迫力がある.参考書にも名文というものがあるのなら、まさにこれがそう.ところが「2色刷」ではその一部が欠落している.記憶にある文章が見つからないし、第一、文章のつなぎがおかしい.単なる落丁というわけでもなさそうだ.あまりにくどいと判断されたのかも知れないが、それならそれで、もう少し前後がつながるように文をいじればよかったのに.

やはり古い版でないとダメだ.再度ネットで探し、ようやく見つけたので改めて購入した次第.何かの間違いでまた「2色刷」が来たらどうしようと不安になったりもしたが、そういうこともなく、無事に届いた.中を開くと、赤鉛筆でところどころ線が引いてあったりする.ご愛敬.

こうして見比べてみると、「2色刷」の方は確かに見やすい.赤い文字を隠すセルロイドのしおりもついており、切ったり折ったりしなくてもチェックがしやすい.活字も読みやすい.その上発音はアメリカ英語になっている.いいところもあるので、これはこれで取っておくことにする.

夏の海辺でガールフレンドとたわむれるのも青春の一コマであろうが、ひとり部屋に閉じこもって黙々と勉学するのもまた尊い青春の姿である。諸君のこれからの長い人生にとって、どちらが真の意味においてカッコいい青春であるのか?

森先生、カッコ良過ぎます。

*1:「2色刷デラックス版」は、森一郎先生亡きあとご子息の森基雄氏によって改訂された版.