11日(日本時間12日)、ドジャースタジアムでドジャース対パドレスの試合が行なわれた.ドジャースは2-0で勝利.リーグ優勝決定シリーズへ駒を進めた.
先発はドジャースが山本由伸、パドレスはダルビッシュ有.ポストシーズンで日本人同士が投げ合うのはMLB史上初.今シーズンの戦績は次の通り:
ダルビッシュ有(対ドジャース)
3/20 | 3 2/3 | 2 | 3 | 1 |
4/14 | 5 | 4 | 2 | 3 |
5/13 | 7 | 2 | 1 | 0 |
10/7 | 7 | 3 | 2 | 1 |
山本は日本では2021年から2023年まで三年連続投手三冠(勝利数・防御率・奪三振数)を達成している.投手三冠は過去21人が達成しているが、複数回達成したのは、山本以外は稲尾和久(二回)のみ.まさに歴史に残る大投手だった.ただ、自分にはさほどすごい投手だったという印象がない.レギュラーシーズンの投球は見る機会がなく、クライマックスや日本シリーズでは不甲斐ない投球が多かった*1.その上、今季はパドレスに分が悪い.このままということはないだろうと思いつつ、祈るような気持ちでテレビ画面を見ていた.
結果、山本は5回を投げて無失点.3回、一死から連続ヒットを浴びて一二塁とされたのが唯一のピンチだったが、次打者を内野ゴロに仕留めてダブルプレイ.もう一回いってもいいと思ったが、あらかじめ伝えられていたのか、5回終了後、ベンチに戻って監督と抱き合っていた.
ダルビッシュも調子が良く、威力のあるボールをビシビシ決めて来る.大谷は三打数凡退(2三振).ただ、2回と7回にK・ヘルナンデスおよびT・ヘルナンデスにホームランを打たれ、2失点.これがそのまま決勝点になった.
勝利投手は山本、5回2安打1四球2奪三振、自責点ゼロ.敗戦投手はダルビッシュ、6 2/3回、3安打1四球4奪三振、自責点2.ダルビッシュもよく投げた.2失点は責められない.山本がそれを上回る好投をしたということ.大谷翔平はあとの投手も打てず、4-0.
山本にしても、ダルにしても、ストライクが決まったな、と思ったのに、ボールとコールされるケースが何度もあった.テレビの解説者も「判定がからいですね、ストライクでもよかったと思います」とたびたび言っていたから、実際そうだったのだろう.スリーボールまでいくと、日本人の自分は「もう一球見送って、ボールなら四球」などとすぐ考えてしまうが、メジャーの選手はボールカウントがなんであれ、好球必打が身にしみているようだ.結果、四球はほとんどなかった.
それはともかく、微妙なコースを(厳しくとって)ボールと判定すると、試合は間延びするし、試合がダレる.なにより好投している投手を殺してしまう.微妙なコースはストライクと判定してほしい.