インフルエンザの予防接種を受けた．
一年前のインフルエンザの流行も気になっていたのだが、今年はそれをはるかに凌駕する勢いだ．
東京都感染症情報センターによれば、一年前までの感染状況は次の通り．36週というのは9月初旬．冬を中心にして表にしたもの．
2020年、2021年の冬は完璧に抑え込んだ．さまざまな感染症対策は、それでも新型コロナを封じ込むことはできず、効果がないとか、逆効果だといった声もあったが、少なくともインフルエンザには大きな効果があった．対策は間違っていない．新型コロナは、それでも抑えることができないほどやっかいな相手だということ．
2023年5月に新型コロナが2類から5類へ移行．別に新型コロナが収まったわけではなく、また5類というのは「気にしなくてもいいほど軽い病気」というわけでもないが、日々の感染者数が発表されなくなり、政府やマスコミも感染症対策を呼びかけなくなったことから、「もう感染症対策をしなくていい」という雰囲気が蔓延．その結果、2023年は9月からインフルエンザの流行が始まり、ピーク時には新型コロナ前の2019年と同等レベルの流行が長く続くこととなった．
そしてこの冬．スタートは昨年より遅かったが急激に拡大し、昨年の三倍近い．下記の表では急下降しているが、これは年末年始で検査数が少なかったためか．流行が収束したためではないだろう．伝えられるところでは、病院やクリニックはパンク状態で、検査キットも不足しているようだから、今後もみかけの感染者数はさほど増えないかも知れないが、むろん、収まっているわけではない．
もっと早く予防接種をするつもりだったが、11月末にちょっと風邪を引いたあと体調が戻らず、体調がよくない時に予防接種を受けるのはよくないと判断．そうこうするうちに年末年始が入り、歯の治療も始まりとタイミングを逸していた．
ようやく本日夕方、かかりつけの内科のクリニックに電話をすることができた．予防接種を実施しているか訊いてみたところ、やっているとの返事．来週は月曜が祝日、火曜はクリニックが休み、最短で水曜日かと思っていたら、「今からいらっしゃいますか？」と訊かれた．もう診察時間が終わるのではと思ったが「10分以内にいらっしゃれるのであれば、大丈夫です」とのこと．そんなに急に行くことは考えていなかったが、このタイミングを逃すと、恐らくまた先になってしまう．そういう時に限って週末にうつされたりするのだ．「10分は厳しいけど、ダッシュで行きます」と言い、8分後に到着．
その後はとんとんと進んだ．さして痛いものではなく、副反応も出ず．ただ保険が利かず、4000円かかったのは正直痛かった．流行を抑えるには予防接種が効果的だが、この価格では躊躇する人もいるだろう．無料にせよとは言わないが、もう少し何とかならぬものか．
