Adminではないけれど [隠居生活編]

主に無職の身辺雑記、たまに若い頃の自慢話。

テレビ局の感染対策

芸能人に新型コロナの感染者が相次いでいるが、マスクもしないで出演していたら当然ではないか、テレビ局は感染対策が甘いのではないか……という意味のことを、先月の16日、17日に投稿した.

東京新聞の「TV業界 厳しくコロナ対策」(中川淳一郎、3月7日)は、これに対する回答のような記事だ.ネット上で公開されてはいないようなので、丸ごと転載は控える.要約すると次のようになる.

芸能人の感染が相次ぐ.マスクをしていないから当然という意見が多いが、著者の実感としては、一般的な店や企業よりよほど感染対策をしているという.

局やスタジオの入り口には警備員がいて、検温と消毒が行なわれる.マスク着用のまま楽屋まで案内され、スタッフとの打ち合わせの際もマスク着用.スタジオに入る際はさらに検温され、出演者と出演者の間にはアクリル板がある.

また、出演者には事前にPCRの検査キットが送られ、陰性であることが求められる.テレビ業界の人に陽性が多いのは、検査が徹底されているからではないか、と著者は言う.

私はテレビ出演の経験はないし、テレビ局に関係者もいない.どのような対策をしているか知らずに書いた.実際にはかなり厳格な感染対策をしているらしいと、訂正をしておく.

ただ、この記事にも疑問はある.

入り口での検温・消毒やマスク着用での入場は、どこの店や会社でもやっていること.これで一般より対策をしているとはいえない.私の勤務先は一昨年の4月からずっと自宅勤務だ.この方がはるかに徹底している.そして、本番中にマスクを外す理由がわからない.バラエティなどは、全員とは言わないまでも、その気になればリモートでできることは増やせると思うが、積極的に努力しているようには見えない.

出演者(来場者)に事前にPCR検査陰性を求めるところは確かに大いに違う.その結果、ここにいる人は全員陰性である、という前提に立っているのかも知れない.現実には感染者が次々に見つかっているのだから、本番中もマスクをした方がいいのでは、いや、リモート参加できる人はリモートにした方がいいのでは、という意見は変わらない.