Adminではないけれど [隠居生活編]

主に無職の身辺雑記、たまに若い頃の自慢話。

初めての銀行印

複数の銀行に複数の口座を持っている.それぞれ意味はあるのだが、今後はもう少しシンプルにしていこう.金銭管理ももう少し厳密にやらないと.そこであちこちにある余剰資金をまとめ、定期預金に組むことにした.まず、S銀行の普通預金に振り込み、4日、窓口に行って申し込みをした.この程度のことはATMでできてほしい.

出てきた銀行員の方から名刺を渡され、有利な資産運用について少しお話させていただいてよろしいでしょうか……ときた。こういうことがあるから人間を相手にはしたくない.しかし相手も、ある程度まとまった金額を動かそうとしている人には、この話は必ずするように言われているのだろう.聞くだけは聞くことにする.

「お客様、○○についてはご存知でしょうか?」などと質問を挟んでくるのがうっとおしい.どんどん話を進めてくれ.話が終わって「どうでしょう、ご興味は……」「いいえ、まったく」「そうですか」

さて、定期を組むためには、普通預金からいったん下ろす必要がある.このために印鑑が必要である.ところが、持参した印鑑は違うと言われた.これには驚いた.

なんだかんだで口座はたくさんあるが、銀行ごとに印鑑が違うと管理が大変だから、銀行印はすべて統一している。いや、しているはずだった.持参した印鑑は紛うことなき銀行印.これでないとすると、どれだ.

この銀行印は、就職して最初に給与振込口座として作ったもの.印鑑はその時以来、もう30年以上も使っている.最近、印影に欠けができた.S銀行の口座を開設したのは数年前.その時、欠けのある印章ではだめだとか言われて、別の印鑑を使ったのだろうか.記憶にない.

この日はいろいろあって、結局定期預金を組むことはできたのだが、印鑑に関しては再考が必要だ.

メインで使用している銀行印の印影に欠けがある.これをいつまでも使っていてよいか.

そもそも、長い間、認印(いわゆる三文判)を銀行印として使ってきたが、それでよいか.本来銀行印は、偽造されにくい複雑な書体を使用して作るのが望ましい.

ではこの際、いいものを作ろう.そうしたわけで、間もなく還暦を迎えるという年齢になって、初めて銀行印を作ることにした.