Adminではないけれど [隠居生活編]

主に無職の身辺雑記、たまに若い頃の自慢話。

自宅勤務はつらい(その1)

一昨年の4月以降、自宅勤務を認める会社が急激に増えた.私の勤務先は、原則として毎日自宅勤務の体制とし、新型コロナの感染拡大を防ぐという意味では最大級の対応を採った.

自宅勤務は功罪ともいろいろあるだろうが、時間の余裕ができたことは多くの人が語っている.職場の同僚もそう言う人が多かったし、ブログなどを読んでいてもしばしばそういう話が目につく.その時間を利用して、ジムに行くことにしたとか、Netflix(あるいはHulu、Amazon Primeなど)を契約して映画を見ているとか.

そういう話を見聞きするたび、不思議で仕方なかった.自分は、何かプラスアルファの時間活用を考えるどころか、日々の雑務に追われ、とてもそんな余裕はなかったからだ.

仕事の忙しさは人それぞれ.単純比較はできない.が、会社に通わなくなって、確かに一日2時間半くらいの時間が節約できたはずなのに、その時間はどこへ行ったのか.

自分の場合、電車に乗っている間は、twitterをやったりブログを見たり、本や雑誌を読んだりして過ごすことが多かった.通勤しなくなってもこれらはやめられない.だから、結局、これらのための時間を捻出しなければならない.だからか.

そういう理由もあるだろう.しかし、歩いている時間は何もしていない.そういう時間も40分くらいはあった.それがなくなったわけだから、ある程度は自由時間が増えたはず.おかしい.時間の使い方がそんなに下手なのか.半年くらいそう思っていた.

とある主婦の人向けの悩み相談サイトを見て謎が解けた.投稿主は、主人も子供も毎日家にいるので食事の支度が大変です、メニューも考えつかない、どうしたいいでしょう、みたいなことを訊いていて、そこに寄せられたコメントは、回答というよりも、わかります! 今までだったらお昼なんて適当に済ませてたのに、夫や子供がいたら手抜きできないですよね、とか、毎日毎日食事の支度と後片付けだけで過ぎていきます、とか、毎回のメニューを考えるのが本当にたいへんです、とか、同じような悩みが立て続けに吐露されていた.ああそうか、そういうことなんだな、と悟った.

私の場合で言うと、これまで平日の昼はすべて外食.夕食も、少なくとも週に1~2回は外食.この外食は、仕事が終わらずコンビニでお弁当を買ってきてそれを食べつつ仕事、ということもあるが、飲みに行くこともある.それ以外に、月に2~3回は宿泊を伴う出張がある.また土日も、どちらかの日の夕食は家族で外食することが多かった.

それが自宅勤務になると、毎日毎日、すべての食事の支度をしなければならない.単純に回数を数えただけでも4倍くらい.これだけ増えたら時間が足りなくなって当然だ.

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RitaEによるPixabayからの画像