処分しようかという気になった本の中には、まだきれいな本もある.きれいだと捨てることはないじゃないかと思えるが、では読むことがあるかといえばそれは別問題.
「女嫌いの平家物語」は、恐らく大河ドラマ「平清盛」が放映された時に買ったのだ.ドラマに登場した人物をこれで調べたりしたが、通読したことはない.「平清盛」は名作だったが、平安時代に対する興味自体はほぼなくなった現在、この本を読み返すかといえばしないだろう.
斎藤美奈子は、あちこちの新聞や雑誌に書いているのを読む分には面白いのだが、本を通読するとちょっと違和感がある.
内田春菊は、一時期は彼女の漫画作品に夢中になったが、エッセイでは別れた彼氏(夫)の悪口ばかりで辟易した.
「超・格差社会アメリカの真実」は、恐らく当時話題になって、このくらいの知識を頭に入れなければと思って買ったのだろう.そして案の定、半分も読まなかった.20年近く前の話なので、今さら読んでもずれているだけ.
「脳はなにかと言い訳する」も面白そうではあるが、今の自分の趣味ではない.
手放す決意はした.しかし、ゴミとして処分するのは忍びない.近日中にBOOK OFFに持っていくことにする.誰かの手に渡り、目を通してもらえれば本望だ.とはいえ、値段がつかない可能性もある.値段がつかない、と言われるとショックだから、もう売るのはやめようと思ったこともあるが、10円でもいい、お金より、誰かの手に渡ってほしいと思ってしまう.