9月14日、タイガースがジャイアンツに4-3で勝利．18年ぶりのセ・リーグ優勝を決めた．
数日前から気になっていて、毎晩テレビのスポーツニュースを見ていたが、最近はスポーツニュースを流す局が少ない．スポーツニュースがあっても、プロ野球に割かれる時間は短い．それはともかく、アナウンサーや解説者が「アレ」「アレ」の連呼でいささか食傷気味だ．
もともとは岡田彰布がバファローズの監督時代、交流戦の優勝争いをしているさ中、変に優勝を意識しては却ってよくないとのことから「優勝」という言葉を使わず「アレ」と言っていた．結果、見事初優勝を飾る（2010年）と、「アレ」がちょっとした話題になった．
昨年末、タイガースの監督に就任直後から、目標などを訊かれても「アレ」と答えていた．このあたりのことはあとから知ったのだが、チームが首位を独走し、優勝が射程距離に入ってくると、新聞でもネットニュースでも敢えて「アレ」と言うのが可笑しかった．なんというか、流行語をようやく覚えた大人が無理して使っている感覚．
「そういう時、今の若い子はちょべりばって言うらしいですよ」
「そうなんですか、じゃあこれもちょべりばですね」
「そう、ちょべりばちょべりば」
そういう大人の会話を周囲は冷ややかに眺めていたのではないか．ところで昨日知ったのだが、今年のタイガースのスローガンは「A.R.E.」（Aim! Respect! Empower!）なのだそうだ．球団をあげて「アレ」を流行らそうとしていたわけか．優勝インタビューでは「アレの封印を解きます」と言っていたから、もう使うことはないだろうが．
今年のタイガースは、前半戦はカープ、ベイスターズと三つ巴だった．また、下位に低迷するジャイアンツやスワローズもいつまでも下位にはいないだろうとも思っていたが、後半戦に入ると2位以下にどんどん差をつけ、引き離して行った．昨日の時点で2位カープとは13ゲーム差．
パ・リーグも同様．バファローズは吉田正尚の抜けた穴を埋められないだろうと思ったが、何のことはない、前半戦から安定した力を発揮して首位を争った．7月9日に首位に立つと以後は譲らず、2位以下に大きく差をつけている．昨日の時点で2位マリーンズとのゲーム差は12.5．
このままバファローズが優勝するだろうが、セパともに独走しての優勝で、それでもクライマックスシリーズをやるのだろうか？
