Adminではないけれど [隠居生活編]

主に無職の身辺雑記、たまに若い頃の自慢話。

民間機と海上保安庁機の衝突

2日午後5時50分ごろ、羽田空港日本航空516便(エアバスA350)と海上保安庁機(DHC-8-300)が衝突、炎上した.

日本航空の乗客367人と乗員12人(計379人)は全員無事に脱出.なお17人がケガをし、うち4人は重傷.海上保安庁機は乗員6人のうち一名は重症、5人は死亡した.

着陸した日本航空機と、これから新潟へ飛ぶために滑走路を移動していた海上保安庁機が接触した模様.映像で見ると日航機には一気に火が付き、まさに火だるまである.ここから十数分の間に400人近い人間が全員生還したのだから、これはすごいことだ.JALの乗務員は、乗客の命を守るための高いスキルを持ち、また、命を懸けて行動することを示した.賞賛されるべきだ.

なおtiwtterの投稿によると、日航機が停止したのはANAのエリアで、ANAの整備士が、脱出してきた乗客を真っ暗な滑走路で安全な場所へ誘導したり、トイレに行きたい人に近くのANA機に灯りをつけて貸し出したりしたのだそうだ.もちろん空港関係者も奔走しただろう.

乗客も立派だったのだろう.こうした時に、自分だけが助かりたいと勝手な行動を起こす人が何人もいると、助かるものも助からなくなる.幼い子が泣き叫んだりしたそうだが、総じてみな、乗務員の指示に従い、落ち着いていたらしい.これはJALの客層ゆえか.

海保機は残念なことになった.能登半島地震での救援物資を運ぶために新潟へ飛ぶ予定だったということだから、よけいに切ない.それぞれの機体の模型を見たが、エアバスA350はDHC-8-300の全長も全幅も約2.5倍.三次元だと三乗だから約15倍.これだけの大きさの差がある物体にぶつけられたら、逃げようがない.押し潰されて終わりだ.

生き残ったのは機長だった.自分一人が助かって乗員を全員死なせてしまったことを、生涯後悔して生きるのだろうかと思うと、切ない。