Adminではないけれど [隠居生活編]

主に無職の身辺雑記、たまに若い頃の自慢話。

令和6年能登半島地震

昨日16時過ぎ、石川県能登地方を震源とする大地震が起きた.石川県では最大震度7.石川県のほか新潟県富山県福井県岐阜県兵庫県地震による被害が生じた.その後も震度5以上の地震が頻発し、21時までに8回を数えた.また大規模な津波も発生.能登は5m以上の大津波警報が発せられ、北海道から福岡・佐賀まで津波注意報が出た.マグニチュードは7.6(東日本大震災は9.0).

このニュースに接したのは出先からの帰途.横浜では震度3だったというが、運転中ということもありわからなかった.ラジオのニュースで知り、音量を大きくすると、ただごとではない.既に津波が発生しているという.震度の大きさ、津波の高さなどを聞くと、東日本大震災とほぼ同規模のように思われた.北陸にも原子力発電所はある.

帰宅後テレビを点けると、大変な状況がより伝わって来た.NHKでは女性アナウンサーが叱りつけるような声で「逃げてください!」と繰り返す.このような物言いは初めて聞くが、穏やかに「避難するようにしてください」と言われるよりも、よほど避難する気になるだろう.いいやり方だ.あとで知ったが、東日本大震災のあと、アナウンサーたちがどのように報道すべきか研究を重ねた結果なのだそうだ.

twitterを覗いてみる.今のtwitterはタイムラインがなぜか時系列に並ばない.被害状況を報告したり、安否を尋ねたりするtweet紅白歌合戦の感想tweetが混じっている.今再放送を見て(あるいは昨夜のことを思い出して)投稿しているのならいいのだが、20時間前に投稿されたものと30分前の投稿が混じるのは困る.いつも困っていたのだが、こうした事態の時は特に困る.

そんな中で「住所×××、アパートが倒壊し生き埋めになりました、119に何度かけてもつながりません」のようなtweetを発見.なんたることだ.コメント欄には「県外の者ですが○○事務所に連絡しました、今救援隊が向かっています、もう少しの辛抱です」などがあり、こういう投稿をせざるを得ない人がいること、こういう投稿をする場があること、それを読んで動く人がいることなどにもろもろの感情を抱きつつ、助かりますようにと、ただそれだけを祈っていた.

あとになって、被害に遭ったわけでもないのに、インプレッションを稼ぐためだけにこのような嘘の投稿をした人がいたと知り、憤りと絶望を覚えている.普段は気になるtweetを見かけてもあまり信用せず、拡散すべきと思われる内容でも安易にリツイートはしないが、まさか未曽有の災害が起きている時にフェイクの被害報告をする人がいるとは思わなかった.

基本的には嘘のつく人が悪いのだが、インプレッション数に応じて手数料が入る仕組みに変わったtwitterの側にも問題はある.東日本大震災の時にあれほど称えられたtwitterだが(自分もあれがきっかけでtwitterを始めた)、現状は斯くの如し.

そうした点に細心の配慮がなされているタイッツーはどうかといえば、こちらも災害情報が流れてはいるが、タイッツーを見ていれば必要な情報が拾えるという形にはなっていないし、タイッツーに流せば誰かが気づいてくれる、と信頼できるかと言えばそれも疑問.楽しみや気分転換のためならば少人数でもいいが、災害時は、やはり圧倒的な利用者がいるSNSでなければあまり意味はないようだ.

石川には旅館を経営している知人がいる.この人とは連絡が取れた.本人も家族も被害はなく無事なようでほっとした.ただ、これから旅館の予約が続々キャンセルされるのではないかと不安がっていた.富山にも親しいお付き合いをしている人が何人かいる.メールをしたが今のところ返事はない.

NHKのニュース画面