Adminではないけれど [隠居生活編]

主に無職の身辺雑記、たまに若い頃の自慢話。

山本由伸、三年連続四冠

昨日のマリーンズvsイーグルス戦をもってパ・リーグも全日程を終了.「熾烈な争い」と書いたが、夜のスポーツニュースや翌日の報道記事を読む限りでは、イーグルスはこれといった抵抗もせず、淡々と試合が終わった印象だ.5-0でマリンーズの勝利.これでマリーンズは二位に食い込み、イーグルスは四位に終わった.ポランコと浅村に本塁打はなく、本塁打王は近藤と三人で分け合うことに.

打者

タイトル 名前 チーム 成績
首位打者 頓宮裕真 バファローズ .307
最多安打 柳田悠岐 ホークス 163
最多本塁打 近藤健介 ホークス 26
最多本塁打 浅村栄斗 エーグルス 26
最多本塁打 ポランコ マリーンズ 26
最多打点 近藤健介 ホークス 87
最多盗塁 小深田大翔 イーグルス 36
最多盗塁 周東佑京 ホークス 36
最高出塁率 近藤健介 ホークス .431

近年の「投高打低」の傾向が、今年はさらに顕著になった.三割打者は、セが三人、パは二人のみ(昨年はセが四人、パが二人).分析機器やITツールの進化が理由だというが.ここ50年程を振り返っても、30本以下の本塁打王は、1962年以降は2012年の中村剛也(27本)と1995年の小久保裕紀(28本)のみ.90点未満の打点王は1995年のみ(イチロー初芝清田中幸雄が80打点で分け合った).本塁打王を三人で分け合うのは史上初.

近藤健介は打率は.303で頓宮に一歩及ばず、首位打者は獲れなかったが、本塁打王打点王・最高出塁率の「三冠」獲得.最終戦で一発を放ち、タイトルを手にしたのはお見事.

投手

タイトル 名前 チーム 成績
最多勝 山本由伸 バファローズ 16
最優秀防御率 山本由伸 バファローズ 1.21
最多奪三振 山本由伸 バファローズ 169
勝率一位 山本由伸 バファローズ .727
最多セーブ 松井裕樹 イーグルス 39
最優秀中継ぎ ペルドモ ペルモド 42

過去に四冠を二度達成した投手はいない.そもそも最多勝も、1990年までは稲尾和久金田正一も二年連続が限度せいぜいで、三年連続で達成した選手はいなかった.野茂英雄が四年連続を達成して歴史を変えた.その後松坂大輔が三年連続を達成したが、以降は二年連続すら難しい.山本の偉業は異次元だ.

防御率はセでは上位10人、パでは上位7人が2点台以下だった.昨年はセが7人、パが5人なので、ここでも「投高打低」が進んでいることが見て取れる.