Adminではないけれど [隠居生活編]

主に無職の身辺雑記、たまに若い頃の自慢話。

あのころ利息は高かった - 1982年

初めて定期預金を作ったのは19歳か20歳の時.一年定期で利率は5.5%だったと記憶している.

5.5%ということは、もし一億年の預金があれば、年550万円手に入るということ.これだけあれば生活に不自由はしない(税金を取られるが、金額がまとまれば利率は上がるから、一億円なら手取り5~6%くらいか).一億円あれば、一生遊んで暮らせるのだ.

実は、遊んで暮らすにはこの金額では難しい.仕事をしていると、なかなかお金を使う時間がないが、ぶらぶらしていると、特に贅沢をしなくても、何かとお金がかかるもの.

一億円は非現実的だが、1000万円ならどうか.これだと、月3万7千円、とても生活はできない.が、何もこれだけで生活できなくてもよいのだ.健康ならば、働けばよい.仕事をすれば、単に収入を得る以上の、さまざまな恩恵に服することができる.収入の中からコンスタントに貯金をすると、実際に使える金額は限られてしまう.既にある程度の資産があるならば、貯金は不要.収入のすべてを生活費にまわせる.これだけで余裕ができる.

利息に手を付けずに生活ができるなら、利息もそのまま預金しておけばよい.年5%なら、1000万円は43年で8000万円になる.ここまでくれば、仕事を辞めて利息だけで生活することも可能だろう.

22歳の時点で1000万円の金があれば、一生お金に不自由しなくて済む.問題は、どうしたら1000万円が手に入るか.宝くじは買っていなかった.親に資産がないのはわかっている.実は会ったことのない叔父さんいて、若い時に勘当されたため、いないことになっているが、その人がブラジルへ行って大富豪となって死んだ。独身だったためブラジルに身寄りがなく、調べたら血筋の者は僕しかいなかったことがわかり、全資産を受け継ぐことになる……みたいな話がないものかしら.学生時代はそんなことをよく夢想した.

ご存知の通り、その後利率は下がりに下がり続け、現在の市中銀行の相場は0.002%である.仮に一億円あっても利息は年2000円.もし利息で年200万円を得ようと思ったら、1000億円が必要だ.もっとも1000億円あったら、それこそ利息などどうでもいい.毎年10億円使っても、100年もつからだ.

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