Adminではないけれど [隠居生活編]

主に無職の身辺雑記、たまに若い頃の自慢話。

知らない人が亡くなられたショック

タイトルと表紙に惹かれて、とある方の闘病記を手に取ってみた.詳細は、本の感想ブログ「鞄に二冊」でいずれ取り上げるだろうから、書名など、詳細はここでは触れない.著者の名前は聞いたことがあったが、著作を読むのは初めて.

軽症ではない病気のことを、あっけらかんと、前向きに、ユーモラスに描いていた.僕はといえば、あれ、マンモグラフィって、この人女性だったの? ぐらいの感じで、こちらもさくさくと読み進めていた.

ああ、また面倒な治療が始まるなあ、と呟いたところで、ページをめくったら、連載途中ですが著者が亡くなられたので終わります、という編集部の文章が出てきて愕然とした.その後、2ページにわたる追悼文も、頭に入らない.まさか亡くなられたとは思わなかった.治ったから本にしたんじゃなかったのか.あれ、この人の新刊が出ていなかったっけ.

初めて読んだ本で、作者のことなど何も知らない.男か女かも、現在生きているのかどうかも知らなかった人なのに、ものすごくショックを受けている自分がいる.一冊読むうちに、とてもリアルに感じられたから、ということであろうか.

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MareefeによるPixabayからの画像