Adminではないけれど [隠居生活編]

主に無職の身辺雑記、たまに若い頃の自慢話。

WBC準々決勝(対イタリア 9-3で勝利)

試合開始からテレビに張り付いた.

先発メンバー、投手はもちろん大谷翔平.四番は吉田、村上は五番.栗山監督は村上の四番にこだわるかと思ったが、よい決断をした.自分は六番でもいいと思ったが、五番がぎりぎりの妥協点だったのだろう.二塁は牧.これもよい判断だ.一方、ショートの源田には驚いた.小指とはいえ骨折しているのだ.中野は一次ラウンドでは3割を打っているが、守備が頼りないと映ったか.試合が始まると、ショートにゴロがよく飛び、これを源田が軽快に捌く.確かに安定感はある.

初回、大谷は二死からヒットを一本打たれるが、危なげなく切って取る.その裏、いきなりヌートバーがヒットで出塁.近藤は四球.そして大谷は火の出るような当たり.いった、と思ったがショートが好捕.吉田は内野フライ、村上は見逃し三振でチェンジ.これまでと違って、簡単に点は取れない.

二回、三回の大谷は圧巻.一球ごとに大きな声で吠える.島本和彦の漫画の主人公そのもの.ストレートはすべて160km/h以上、スライダーは150km/h以上.三振か内野ゴロで圧倒する.

二回の攻撃、岡本が四球で出塁、すかさず盗塁するも失敗.打者がきょとんとしていたから、サインの手違いがあったか.この回は無得点.

三回の攻撃、近藤が四球で一死一塁、大谷は内野が深く守っているのを見ると、何とバント.慌ててピッチャーが捕るが、悪送球で一三塁.なんと、なんと、驚きのプレイだ.大谷は投げることも打つことも走ることもできる上に、バントまでできるのか.

続く吉田はいい当たりのショートゴロ、その間にランナーが返って先取点.村上四球のあと、岡本が軽く打ったように見えたがオーバーフェンス.スリーランで4点目が入った.

四回の大谷は、一安打一四球で無得点.結果を見れば悪くないが、球の抑えが効かなくなりつつあるのか、ボール先行の苦しい投球のように見えた.初回から全力投球を続けたのだから、疲れもするだろう.四回でお役御免と思ったが、五回も大谷が出て来た.ダルも今永もブルペンで控えている.これは引っ張り過ぎではないか.嫌な予感は当たり、二死球二安打で二点を失い、走者二人を残したところでようやく交代.ここで出て行く投手もつらかろうと思うが、伊藤大海は見事に後続を断った.

五回裏、大谷四球、吉田死球のあと、村上は初球を捕らえる.一瞬入ったか? と思ういい当たり.センターオーバーの二塁打で追加点を挙げた.さらに岡本も二塁打.合計三点.

村上は、長打になったこともそうだが、初球を積極的に打ったのがよかった.これまでなかなか球に手が出ず、初球のストライクを見逃して「あー」のようになったり、見逃し三振をしたり、打てないというより振れないシーンが多かった.何かが吹っ切れたのか、それはわからない.とにかく、初球攻撃ができるようになった.これでいけるのではないか.

六回からダルビッシュが出て来ると期待したが、今永だった.ここでテレビ観戦をやめた.あとで確認すると、七回、八回にダルが登場.ホームランを一本打たれ、一失点.日本は七回裏、吉田が本塁打.村上は二打席連続で二塁打.岡本敬遠のあと、源田のヒットで9点目.九回表は大勢が登板.二安打を打たれたがゼロに抑えて試合終了.

終わってみれば大差のついた試合だったが、明らかにこれまでとは違っていた.そんな中で大谷の「何がなんでも勝つ」という姿勢が光っていた.大谷はきっと、メジャーに行ってから、こういう試合に出たいと切望していたに違いない.エンゼルスにいる限り、その望みは…….

村上、岡本に長打が出たのも朗報.源田は打つ方でも打点をあげて大活躍だが、ケガを悪化させることのないよう切に祈る.

スコア

守備 選手
(中) ヌートバー 5 1 0 0
(右) 近藤健介 3 0 0 2
(指) 大谷翔平 4 1 0 1
(左) 吉田正尚 3 1 2 0
山田哲人 1 0 0 0
(三) 村上宗隆 3 2 1 1
(一) 岡本和真 2 2 5 2
(二) 牧秀悟 4 0 0 0
牧原大成 0 0 0 0
(遊) 源田壮亮 3 1 1 0
(捕) 甲斐拓也 3 0 0 1
中村悠平 0 0 0 0

〔本〕岡本、吉田〔盗〕源田〔盗塁死〕岡本
(2023-03-18 記)