大谷翔平がドジャースと契約したというニュースは、12月10日に流れて来た。年俸がいくらになるのかが注目の的だったが、10年契約で総額7億ドル(約1015億円)という超弩級の内容だった.
ドジャースだと予想した人は少なくなかったようだ.11年連続でポストシーズンに進出している強豪であること.2019年および今年に大谷の肘を手術したニール・エルアトラッシュ博士はドジャースのチームドクターであること.エンゼルスと同じ気候温暖な西海岸であること.こちらはメジャーリーグのチーム名すら全部知らないので、とても予想などできなかったが、ドジャースならもちろん名前をよく知っている.なにしろ、野茂英雄にはじまり、石井一久、木田優夫、中村紀洋、斉藤隆、黒田博樹、前田健太、ダルビッシュ有、筒香嘉智が在籍していたチームだ.
MLBの高額契約
順位 | 名前 | チーム | 年数 | 総額 | 単年 | 契約日 |
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1 | 大谷翔平 | ドジャース | 10年 | 7億ドル | 7.0千万ドル | 2023-12 |
2 | マイク・トラウト | エンゼルス | 12年 | 4.27億ドル | 3.6千万ドル | 2019-03 |
3 | ムーキー・ベッツ | ドジャース | 12年 | 3.65億ドル | 3.0千万ドル | 2020-07 |
4 | アーロン・ジャッジ | ヤンキース | 9年 | 3.60億ドル | 4.0千万ドル | 2022-12 |
5 | マニー・マチャド | パドレス | 11年 | 3.50億ドル | 3.2千万ドル | 2023-02 |
41 | 田中将大 | ヤンキース | 7年 | 1.55億ドル | 2.2千万ドル | 2014-01 |
62 | ダルビッシュ有 | カブス | 6年 | 1.26億ドル | 2.1千万ドル | 2018-02 |
大谷翔平の年俸推移
2013 | ファイターズ | 1500万円 |
2014 | ファイターズ | 3000万円 |
2015 | ファイターズ | 10000万円 |
2016 | ファイターズ | 20000万円 |
2017 | ファイターズ | 27000万円 |
2018 | エンゼルス | 54万5000ドル |
2019 | エンゼルス | 65万ドル |
2020 | エンゼルス | 26万ドル |
2021 | エンゼルス | 300万ドル |
2022 | エンゼルス | 550万ドル |
2023 | エンゼルス | 3000万ドル |
過去の大型契約と比較しても倍以上というスケール.とはいえ、大谷と契約するということは、投打の主力選手二人と契約するという意味だから、それも当然だろう.ここ数年の活躍を見る限りは、一年100億円が高いとは思わない.
ただし、投打でフルに活躍するのは負担が大きい.規定打席と規定投球回の両方をクリアしたのは過去に一度だけ.メジャーにきてから二度も手術をしている.今年は本塁打王のタイトルを取ったが、終盤の一ヵ月以上も試合を休んだ.10年後にもスーパースターでいられるかは疑問に感じないではないが、彼は贅沢に慣れて身を持ち崩すような人間ではない.節制に勤しみ、ベストは尽くすだろう.
気になる通訳の水原一平だが、無事にドジャースへ移籍が決まった.