Adminではないけれど [隠居生活編]

主に無職の身辺雑記、たまに若い頃の自慢話。

45年ぶりの再会

中学時代の同級生に会った.卒業以来全く音信不通だったから、45年ぶりになるか.

自分も彼も、ある時点で実家を出たが、実家はすぐ近所で親同志も顔見知り.昨年、彼の母が亡くなった.それを知った時に、なんとなく彼の父に手紙を書く気になった.息子さんの中学時代の同級生だった者です、このたびお母様が亡くなられたと伺いました、ご冥福をお祈りいたします……という、紋切り型の言葉だけど.その二~三週間後だったか、彼からメールが来た.実家に帰ったら、君から父宛てに手紙をいただいたことを知りました、どうもありがとう……と.手紙にメールアドレスを書いておいたのがよかったようだ.

それから何度かメールをやり取りし、せっかくだから会わないか、と誘ってみたところ、一も二もなく賛成.ということで顔合わせが実現した.

駅前での待ち合わせ.特に服装など、目印を伝えたりはしなかった.見ればわかるだろうと.実際、見てすぐわかったが、驚いた.そこにいたのはすっかり年をとった爺さんなのだ.自分も、他人から見ればこういう風に見えるのか..

彼とは、仲良くはしていたが、特に親友というほどではなかった.だからこそ中学卒業後は連絡を取り合うこともなく、40数年が経った.何を話せばいいのか、まずはお悔みと近況報告からかな.いざ会ってみれば、どんどん話が出て来る.なんの違和感もなく話ができることに、小さく感動していた.

一方で、彼とまさか将来差し飲みをすることになるとは、45年前は考えていなかった.もちろん、酒を飲むということ自体、想像の枠外にあっただけだが、なかなか不思議な気分だった.

あっという間に二時間が経過.近況報告がほとんどで、突っ込んだ話にはならなかった.ひたすらジャブを繰り出し続けていた感じ.ただ親の介護の話は盛り上がった.そういうお年頃だということだろう.

また会いたいね、と言って別れたが、実現するかどうかはわからない.もう一軒誘う気にはならず、誘われもせず、駅で解散.自分は飲み足りないので、一人でもう一軒寄って帰宅.