Adminではないけれど [隠居生活編]

主に無職の身辺雑記、たまに若い頃の自慢話。

アレルギー

「ラジオ英会話」の英作文の課題で、海老の天ぷら蕎麦を薦められた人が「いえ、結構です。とても美味しそうですが、残念ながら私は甲殻類アレルギーなのです」と答える課題が出た(10月20日放送、Lesson 135).「甲殻類アレルギーです」は I'm allergic to shellfish. という.allergic toはよく使われるので覚えておきましょう、と説明された.

アレルギーという言葉は、日本語でもよく使われる.花粉症がスギ花粉のアレルギー症状であることは、たいていの人が知っている.食べ物にアレルギー症状を持つ人もいる.ケーキなどに「本製品は卵を使用していません」と書いてあったり、蕎麦屋で「当店では蕎麦もうどんも同じ釜で茹でています」と断わり書きがしてあったりするのは、アレルギーを持つ人を想定してのこと.たまに、正しい知識のない人が、アレルギーなんて甘えだ、好き嫌いはダメと無理に食べさせて救急車を呼ぶ羽目になったことがニュースになることもあるが、あれも、アレルギーは好き嫌いとは違う、場合によっては命に関わることもある、ということを多くの人が認識しているからこそニュースになるのだろう.

54年前、主治医だった小児科の先生が私のことを「アレルギー体質です」と診断した時、私の親は「アレルギー? ってなに??」と思ったことだろう.治療を薦められ、何をどう判断すればいいのか恐らくおおいに迷ったと思うが、最後は先生を信頼し、お任せすることになった.治療は長くかかったが、おかげで健康になった.当時、何のために医者に通っているのかと訊かれ、自分なりに知っていることを説明しても、周囲の誰も理解してくれなかった.

日常的に「アレルギー」という言葉が使われ、ニュースにもなり、その英語を「よく使われるから覚えておきましょう」と言われるようになるとは.それだけ、アレルギーを持つ人が多くなったためだと考えると、喜べないが.


SilviaによるPixabayからの画像