Adminではないけれど [隠居生活編]

主に無職の身辺雑記、たまに若い頃の自慢話。

誰かと一緒に勉強すると効率がいい?

今週のNHKラジオ講座の「基礎英語 in English」は、勉強は一人でやるのと、誰かと一緒にやるのとどちらがいいか、という点が話題だ.ダイアログでは、Jacobは「勉強は一人でやった方が集中できて効率的」と言い、対してNicoleが「誰かと一緒にやった方がいい」と言う。その理由として

  1. 一人でやるとすぐ飽きる。誰かと一緒の方が楽しくできる
  2. わからないことがあった時に教えてもらえる
  3. クイズを出し合うと、重要事項を覚えやすい
  4. お互いに協力し合うと効率的に進む

を挙げている.

どちらがいいかは状況による.たとえば英語の授業で1月から12月までの英単語を習い、次の授業でテストをするからそれまでに全部覚えるように、と言われたとする.このような場合は、休み時間などに誰かとクイズを出し合うと、楽しく覚えられるだろう.1、3、4に当て嵌まる.

宿題のような、互いに共通の課題をこなす場合も、共同でやった方が早く進む可能性がある.これは仕上げるべき課題が可視化しやすいから.

しかし、試験前の勉強のように、何をやるかではなく、自分が理解するまでやる、というタイプの勉強は、一人でやるしかない.1は、勉強が楽しくなるのではなく、おしゃべりが楽しいだけ.2は、教えてもらう人はいいだろうが、教える側の人間は、時間を無駄にするだけ.かのアインシュタインは、小学生に算数を教えてあげた時、彼が私から学んだ以上のことを、私からその子から学んだ、と言ったそうだが、私たち凡人は、そうそうアインシュタインの境地にたどりつけるものではない.3も、強化ポイントは人によって違うから意味がない.受験勉強は、分担も協力もしようがないのだ.もちろん、家庭教師のような人は話が別.

かくいう私、高校時代、定期テストの前は、放課後に学校の図書室で勉強することを旨としていた.というのは、当時好きだった女性が、いつも図書室で勉強していたから.図書室はたいてい空いていたので、難なく彼女の隣席に陣取ることができた.毎日数時間、彼女のすぐ隣にいられることは、この上なく幸福だった.もちろん、頭の中は彼女で一杯で、勉強が全く手に付かなかったのは言うまでもない.


Bingo NaranjoによるPixabayからの画像